第六章 春霞み
 
目指す夢はるか 彼方へと想い馳せて 心つぶやく
 
幾多も繋ぐ道しるべ 見上げるまなこぞ 何を見る
 
遥かなる道を辿り 傍らに佇む面影に 君を待つや
 
霞みの奥に 見ゆることのない艶めいた苑
 
ひらひらと漂いながら舞う春色の獣は何処へと 心地よさは奥深き道
 
息を荒立て きらきら光る水溜りを探す  
 
震える塊 うねりながら 連なり響く 
 
その身満たすは誰や知らぬ 失せた言葉が甦り 
 
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