第五章 醒めやらぬ闇
此処に在りて今 醒めやらぬ山の闇と心得よ
ざわざわとのしかかる樹々の影 津々と響き渡るる
卯の花色が褪めたよな ひときわ白き水鏡 何を映すや
冷めた水面に枝を打つ 永遠に続く輪廻の如く 波を打つ
されど ひしめきあって舞い落つる 花は浮かべど 輪はできん
覚めぬまま闇の中見ゆる 凍える指 真実を映す水鏡
夢かまぼろし 今か現 境に在りて 汝を探す
第四章 幻影への想ひ
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第六章 春霞み