第四章 幻影への想ひ
 
叫びは続く 幻の影に手を指しのべし 誰ぞや想う
 
影なき者への想い 遠からずや 近からずや
 
何を求め訪煌うや 知らぬが良い事もあろう
 
 こぼれ落つほどの想い 今は誰ぞ気づく者もなく
 
わが記憶は 何処なりやと問うてみる
 
記憶蘇りし 静寂の中に在りて巡る 巡る 
 
たぐり寄せる記憶の糸 虚空に浮んで 何想う
 
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