第三章 壊された予感
 
夢を見させて、このベッドで… そんなはずが、眠れない迷路になる。
 
迷子なんかにならないわ。
でも、壊されていく自分、壊れていく自分がわかる。
 
そんな悔しい想いの隣には夢なら冷めないでという自分がいる。
 
揺れ動く複雑な想い、迷い… もうおしまい。
 
激しさに息が止まり…
 
知らぬ間に、いえ… もう飾った自分なんていらない。
自ら突起物を撫でてみる。 
 
あぁ、飾り物を脱ぎされば胸の中が嵐になる。
 
嵐の中の闇は少しくらいなら幸せをくれると思っていた。
そして、すぐに消え去ると。
 
そのほんの小さな幸せを鍵穴から覗かれてる気さえする。
影を縁どるように覗いていたのは… そう、わ・た・し…
 
全ての予感が壊されていく、逃れたい…
でも、優しさが逃げていくのはイヤ。
 
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