第一章 春うらら
 
「 春は花、夏ホトトギス、秋は月、冬雪さえて冷しかりけり 」
日本には四季がある。 その季節、折々の楽しみ方、過ごし方、
そして、季節ごとの風情もある。
今回のイベントは、「 いにしえの和 」をテーマにしてみたい。
春の宴 この待つ身 心はらはら 誰ぞ知るや
 
静かに座る 花の如く 雪の如く
 
いまだに想いは闇の中 迷えし波間に 我探す
 
無言の叫びも揚々と感ずる されど無音の中に消え失せる
 
言葉失せし前に 走り出すや立ち止まるや
 
闇色をまといし 白きやわ肌 惑う気持ちの明暗の如く
 
恥情の縁で浮きでしは うらうらと染まりし素肌
 
白き手いつしか受けとめし それでも 夢、まぼろしに思いけり
 
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