第三章 乗り移り
 
お尻を高くした状態で注入すれば奥深くまで流れ込むだろうと、
安易な考えを試みたのじゃ。
 
どれどれ、再確認。
 
上から吸い上げ、下から注がれた疫病菌。
 
確認は複数人で、これが現場の基本じゃ。
 
いかん!!予期せぬ事態じゃ。
狐がひとりの男に乗り移った!! 
祈祷師が長老の許しを得、仮面をかぶった。
 
そして・・・祈祷師がまじないをかけた。
「はぁーっ!!」
 
その瞬間、あたり一面に霧のようなものがかかったのじゃ。
男たちは…「呪いじゃ、呪いじゃ」と叫びおった。
 
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