第一章 生贄
 
むかぁ〜しむかしの事じゃった。
亀村では得体の知れぬ「疫病」が猛威をふるっておった。
亀仙人と呼ばれておる長老は、この「疫病」の菌を生娘に移し、
生娘ごと生贄として葬り去ろうとしていたのじゃ。
そこで生贄として選ばれた生娘。
巫女狐と化しその身をささげる事になったそうな。
   
巫女狐と化した生娘。
 
まずは長老の亀仙人からお祓いじゃ。
 
そして、いよいよその儀式が始まった・・・
  
選ばれた村の男たちが集まってきたのじゃ。
 
長老の掛け声とともに儀式が始まった。
あら? 長老まで参加しておった。
 
生娘を優しく、優しく。
 
神の御前にて粛々と儀式は続くのじゃ。
 
汚れなき身体を神にささげる為には。
 
「疫病」にかかった者たちから
 
疫病菌を吸い取るんじゃ!!
さすが長老の思った通り、毛はない、生娘じゃぁぁーーーー
 
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