最終章 |
いただいた希望、ひとつづつ遂行していった。 |
口の中に出す、というのは面接では微妙に聞いていた事だが、 |
流れの中の事とはいえ、半分はアクシデント? だったかもしれない。 |
しかし、出された後、台本などあるわけはないが、 |
カメラの方に顔を向けて、AVさながらに口をあけてくれたようにも思った。 |
シャッターチャンスを見逃さなかった。 |
第四章 ← BACK |
冷たい手は胸の熱さ、声にならない声は迷う心。 |
人は対立因子を持ち合わせ、それが真意の邪魔になる事がある。 |
胸の内にある感情、外に出せないでいる欲望。 |
ためらいがちに言うさようなら・・・・ |
オトナだから、という一般意志での制動が働き |
本心を人前であらわにする事ができない状況もある。 |
しかし、胸騒ぎに溺れながらでもいいから道なき未知を行けば、その先には |
きっと、想い出になる何かが待っているもの。 |
それを自身で確かめた、暑ささえ置き去りにしてしまうようなイベントだった。 |
完 |