最終章 初夢 〜 graphical
 
夢に生まれ・・・・夢で終わる それが恋かもしれない。
でも、夢の続きがどこかにあるなら時間の果てまで・・・
 
口紅も拭かずに眠りに尽きたいほど心地いい。
でも、もっと・・・・・。
 
好きと言う想いが胸の中で嵐になる。
でも、心の中に水溜りはできない。
身体を合わせ、夢合わせ。
でも、現実と隣り合わせ。
 
扉を開ける度に鍵は磨り減る・・・。
でも、この想い・・・・磨り減ることはない・・・。
過ぎ去る記憶の中で、大きな声を出して叫んでみる。
でも、その心では、もうひとつの「心」を静かに探している。
 
時間の経過、残り香が薄れていくのが哀しい。
でも、もう一度、その哀しみが壊れるまで抱きしめてほしい。
 
なにを探しに どこまでゆけば この想いは済むのか。
でも、探したいものは きっと見つからないから・・・。
切ない夢、声も、香りも・・・切ないときがある。
でも、切なくてもいい・・・心の裏側で好きでいればいいと願うときもある。
 
これが終わりならば引き返す。
でも、これが夢なら このまま醒めずに。
流れ行く情景の中で、想い出をたどる。
でも、想い出にはしたくない。
 
 第八章 初日の出 〜 sparkling ← BACK
 
男と女。
女は澄んだ鏡のようなもの。 わずかに息を吹きかけただけでも曇る。
彼女は消極的な苦悩より、積極的な欲望を選ぶことにより、
寸分の曇りもなく輝いて見えたのか。
そして、彼女はこのイベント前に髪を切ったようだ。
なにげなく髪を切れる時、それは女性にとって幸せな日々・・・・という証しだとすれば
輝いて見えるのもわかるような気がする。
 
人間には、さまざまな関係があり、特に男と女の関係は複雑怪奇。
女は、嘘をつかれたことより、約束を忘れられたことが寂しいときがあるらしい。
男には、わかりづらいことかもしれない・・・と私は思う。
男は、なにもかも脱ぎ散らかし、投げ出したまま乱暴に求めたい時がある。
女には敬遠されるかもしれない・・・と私は思う。
それは、男と女の感じ方、考え方、生理的な意味合いでの相違なのかもしれない。
しかし、人間の心や気持ちは色々なものに刺激され、経過する時間の中で変わっていく。
今回の、お二人の過去や現実は、知るよしもない。
しかし、このお二人を見ていると、男だから、女だから、という隔たりはなく、
お互いが、同じような感じ方、価値観を持ち、身も心も預け、受け入れる、そして癒しあう。
かけがえのないパートナーという風に私の目には映った。
メッキだらけのこの世の中、フィクションではない「人間味」 「人間関係」 「男女関係」
と言うものを教えられたように思う。 これは、私の「初」体験かもしれない。
そして、おりしも先日、彼女は誕生日を迎えた。
このイベントは素敵な贈り物になったのだろうか・・・・。